この結晶塗装は、縮み塗装と称されるように、硬化後の塗装表面に無数のシワが寄ったように仕上がるのが特長です。塗った直後はツヤがあり表面は滑らかですが、焼付乾燥を行うことで表面がランダムに縮んで独特の模様を形成します。

《使用方法》
1、塗る面のゴミ、油分、錆などをよく取り除いて下さい。
2、塗る前に容器をよく振り、塗る面と噴出口の間は、
15cm～25cmの間隔をとり均一に吹き付けます。
3、一度に厚塗りはせず、2回～3回に分けて塗装して下さい。
4、塗装が終わったら噴出口がつまらないように、缶を逆さまにして
数秒間、空吹きをして下さい。
塗料が出なくなったら噴出口をよく拭いてフタをして下さい。
5、5分～10分ほどしてから、乾燥させます。
6、約120℃の乾燥炉で約20分塗料を乾燥させて下さい。

ストーブの上に置いて工業用ドライヤーで炙ったり、一斗缶や20リットルのペール缶に工業用ドライヤーの熱を送風して加熱する方法などでも施工が可能です。

※注意
・膜厚が薄すぎると模様になりません。膜厚が厚くなると模様が大きくなります。
・焼付け乾燥の温度、時間、塗膜の厚さ等で模様、色調が大きく変化しますので予め試し吹きを行い、現実の仕上がりを確認した上で塗装して下さい。

※樹脂への結晶塗装施工も可能です。基本的に金属パーツへの使用を前提として、焼付乾燥温度は120℃としていますが、実際には90℃前後から徐々に塗膜が縮み始めます。
樹脂の種類にもよりますが、100℃以下なら変形や変質しないことを前提に、この特性を利用すれば、樹脂パーツへの結晶塗装が可能となります。